外構工事費用をローンで支払う
外構工事の費用には、どのようなローンが使えるのでしょうか?
今回は、外構工事を専門業者に依頼した際、外構工事費用の支払いに使うことができる2種類のローンとその特徴についてまとめてみました。
これから家を建てるご予定の方や、お庭をリフォーム予定の方は参考にしていただけたら幸いです。
まず外構工事費用に使えるローンは、
・住宅ローン
・リフォームローン
の2種類ございます。
今回は住宅ローンの特徴を紹介させていただきます。
住宅ローンの特徴
外構工事費用は基本、住宅ローンに組み込むことができません。しかし、家の建築を請け負うハウスメーカーへ外構工事を一括で依頼することにより、住宅ローンに組み込める場合があります。
また、外構工事を自分で探した別の業者へ依頼する場合も、金融機関によってはその費用を住宅ローンに組み込める場合があります。
住宅ローンのメリット&デメリット
住宅ローンは金利が低い
他のローンと比較すると金利が低く、2%以下が多いです。
外構工事は、住宅の建物と比べると何千万という大きな金額ではないため、トータルでかかる金利は安く抑えられ長期的に返済していくことが可能です。
同じローンで組める場合は手間が省ける
金利や手間の面で考えると、家の購入で住宅ローンを組む予定のある方は、外構費用も住宅ローンに組み込むことをおすすめします。
外構費を住宅ローンに含める際の依頼手順
外構費用を住宅ローンへ組み込みたい方は、以下に沿って進めていただくことをおすすめします。
①ハウスメーカーなどの担当者へ、外構工事を自分で探した別の専門業者に依頼することを連絡・確認。
②担当者から許可が出れば、併せて住宅ローンの中に外構費用を含めたいことを伝える。
③住宅ローンに外構費用も含め、担当者から金融機関へローン申請してもらう。
※金融機関から外構費用を住宅ローンに含めることができないと言われた場合は、別の金融機関で検討するか、外構費用のみ別でリフォームローンを組むか、実費で払うことになります。
上記ケースの際に、「住宅ローン申請時の外構業者と、実際に外構を施工する業者が変わる可能性がある」ということを、金融機関の住宅ローン担当者へお伝え下さい。
これらの作業は、住宅ローンを申し込みする段階で行う必要があります。それは、住宅ローンの審査が通った後では、住宅ローンに組み込むことができなくなるためです。(金融機関によっては審査後も内容変更が可能の場合もございます。)
「外構工事費用を住宅ローンの融資対象としない」「建設業者と外構業者が同一でないと住宅ローンの対象としない」など金融機関によって対応が分かれますので、必ず金融機関へ確認してもらうことをおすすめします。
リフォームローンの特徴
リフォームローンは、外構費用を住宅ローンに組み込めなかった場合や、住宅ローンを組まずに庭や外構をリフォームしたい場合に使えるローンになります。
リフォームローンのメリット&デメリット
住宅ローンに比べリフォームローンは審査がゆるい
リフォームローンは、住宅ローンより審査がゆるい傾向にあります。
年齢や年収のハードルが低く審査が通りやすく、連帯保証人も必要とせず、すぐに借り入れができる特徴があります。
住宅ローンに比べ金利が高い
リフォームローンの金利の相場が約2~5%ですので、住宅ローンの金利に比べると若干高くなります。
支払額が安くなるケースも
外構業者をご自身で探し直接依頼する際、外構費用を住宅ローンに組み込みできず、リフォームローンを別で組むケースもあります。この場合、リフォームローンの金利は多少高くなりますが、総合的な金額負担は軽くなることが多いです。
その理由は、ハウスメーカーを通して外構工事を依頼した場合、ハウスメーカーが中間マージンを受け取る分、トータルの外構費用が20~30%程高くなるためです。
そのため、金利が多少高いリフォームローンでも、総額で考えると金額が安くなるケースが多いので、そうした点を踏まえてリフォームローンも選択肢に入れておくことをおすすめします。
また、外構費用を住宅ローンに含めると手続き等の手間はかかりませんが、住宅を含めた総支払い額は、ローン金利がいくら低いとはいえ最終的に結構な額に膨れ上がってしまいます。
借りる金額を減らすことで、長期に渡る金利分の支払い金額を何十万単位で抑えることができます。そのため、住宅ローンを借りる前の早い段階から、住宅費と外構費を別で費用換算しておくと、余分な中間マージンや金利費用を支払うことなく総合的な金額を大きく減らすことも可能です。
住宅購入時は、何百・何千万という金額をやり取りするため、どうしても大雑把な金額換算をしてしまいがちですが、一度日常レベルの金銭感覚に落とし込んで、費用換算することをおすすめします。
お支払いの1番のおすすめは、金利のかからないキャッシュでのお支払いとなりますが、ローンでの支払いをお考えの方は、今回の記事をぜひ参考にして、理想の外構ライフを手に入れてください。