除草剤とは
除草剤とは?
除草剤は農薬の一種で、主に作物の栽培や雑草などの植物を枯らす農薬です。
正しい方法で除草剤を使用する事で、害虫対策にもなる為、農家や作物の栽培の強い味方になってくれます。
除草剤は、雑草に対する作用の違いにより、「土壌処理型除草剤」と「茎葉処理型」の2種類に分けることができます。
また、除草剤の種類という概念には撒かれる場所により「農耕地用除草剤」と「非農地用除草剤」にも分けることができます。
最初に、「土壌処理型除草剤」と「茎葉処理型」の違いについてまとめてみました。
土壌処理型除草剤
これから雑草が生えてこないようにしたい時に使用。
メリット:①これから生えてくる雑草を防ぐ事ができる ②1度撒けば効果が1~2か月ほど持続する
デメリット:生えてくる雑草には効かない
茎葉処理型
今生えている雑草をすぐに枯らしたい時に使用。
メリット:①効果がすぐに出て、今生えている雑草を殆ど枯らす事ができる
デメリット:これから生えてくる雑草は防げない(撒いた箇所にだけ効果が出ます)
2つの違いとしては、「雑草を生えてこないようにしたいか」「現在生えている雑草を枯らすか」という点です。
次に「農耕地用除草剤」と「非農地用除草剤」の違いについてです。
農耕地用除草剤
農作物や畑などの農作地に使える除草剤です。農地用の除草剤は、作物や動植物への薬効・薬害・安全性などの審査をクリアし、問題が無いと判断されたものです。田んぼや畑、その周辺で、雑草を枯らす目的などで使用しても作物への薬害や悪影響がないか少ないものが、農耕地用の除草剤となります。
どんな場所へ敷く?
・農地やその隣地
・水、畑
・家庭菜園など
特徴
農作物を栽培する際に使用でき、雑草を枯らすことができる。
非農地用除草剤
どんな場所へ撒く?
・周辺に植物を植えない非農耕地
・駐車場
・道路、路線など
特徴
散布した場所に生えている雑草を枯らすことができる。
種類と特徴から見る除草剤の選び方
対策したい雑草は今生えている
▼畑や家庭菜園の付近
・農耕地用 ・茎葉処理型
▼駐車場など
・非農地用 ・茎葉処理型
対策したい雑草はこれから生える
▼畑や家庭菜園の付近
・農耕地用 ・土壌処理型
▼駐車場など
・非農地用 ・土壌処理型
除草剤を使用するにあたっての注意事項
除草剤は雑草に対してどのような対策を行いたいかで決めてから手配するのが良いかと思います。農耕地で現在生えている雑草をすぐに枯らしたいのであれば、農耕地用の茎葉処理型。また、今後生えてくる雑草を防ぎたいのであれば、農耕地用の土壌処理型をお選びください。
昨今、農業や家庭菜園がブームの影響もあり、多くのメーカーから除草剤が販売されています。家庭菜園に向いているものなど、バリエーションも豊富です。実際購入する際には商品ラベルをよく確認し、同じ種類の除草剤でも細かい用途や使い方が製品によって異なるので、目的に合った除草剤なのかをしっかりと確かめて購入してくださいね!