天然芝の後悔と枯れる原因
お手入れされた緑色の綺麗な天然芝生は見た目が美しく、季節を感じることもができます。
また、天然芝は人工芝に比べ価格も安く、天然芝を敷きたいと考える人も多いかと思います。
一方で、天然芝は初期費用が安いかわりに、手入れが必要などのデメリットもあります。
今回は、天然芝を敷いて後悔した方の声をまとめてみましたので参考にしていただけたらと思います。
天然芝の後悔
最初から人工芝にしておけばよかった・・
芝生は思っているよりも成長が早く、春から夏場の草刈りに心が折れる人が多いようです。
特に梅雨の時期は伸びがとても早く、除草剤を使っても効果がないことがあり、こんな大変な思いをするなら、最初から人工芝にしておけばよかったと思う方も多くみえます。
犬を飼われていて、天然芝のお庭で遊ばせてあげようと思っている方もいるかと思いますが、天然芝の上で走りまわると芝生が剥げてしまうこともあるので注意が必要です。
管理が大変でそれなりの費用がかかる
天然芝の庭は、芝刈りをしたら終わりではありません。その後の管理が必要になってきます。
芝を刈る芝刈り機の購入、更新作業として芝生の土や砂、芝生の肥料・殺虫剤など、思ったより後から色々なことに費用がかかり後悔する方もみえます。
天然芝を考えている方は、後々のメンテナンス費用のことも考えて、施工してもらうことをおすすめします。
虫が多いから撤去したい
芝生を植えると害虫がたくさんやってきます。
芝生の害虫で芝に被害を与える代表的な虫は、コガネムシ・スジキリヨトウ・シバツトガです。
それらの虫は、幼虫の間に芝生に悪さをするので、気付きにくく、芝が弱ってから気付くケースが多いようです。予防も兼ねて、被害が出る前に芝生用の殺虫剤を撒くことをおすすめします。
また、害はありませんが、芝生に現れる虫もたくさんいます。
ミミズ・アリ・ハグロバエ・モグラなどです。家族に虫が苦手な人がいる場合も芝生は控えた方が良さそうです。
思ったより芝生の色が綺麗でない・枯れてしまう
冬は、気温の低下により、葉が茶色くなってしまうため、少し見栄えが悪くなってしまいます。
また、天然芝の上へウッドデッキの設置等をすると、日光が当たらない箇所は枯れてしまい、雑草だけが伸び、虫が大量発生する場合もあります。
デッキの下に潜り込んで、これらの作業を頻繁に行うのは正直なところ大変です。
芝生の枯れる原因
冬枯れ
日本芝は、冬に枯れます。
気温が下がる秋に眠りにつき、稲わら色に枯れてしまいますが、春になると目を覚まし新しい葉が伸びてきます。
日本芝の冬枯れは、自然現象で地下部分は生きた状態なので心配はいりません。
猛暑
芝生に適した気温は35度までといわれており、強い日差しを受け芝生の根は弱って枯れてしまいます。対策として、猛暑の夏は、一時的に刈り高を上げることをおすすめします。
丈が長ければ、日差しが根に届きにくいためです。
また、芝生は光合成により成長しますが、葉の部分は、長いほど光合成が促進され、健全な状態を維持しやすくなります。
水不足
夏は、水分不足になりやすい季節です。水分不足になると、葉を丸め針金のように細くなり、少しずつ枯れていきます。そして最悪の場合、全面枯れてしまうこともあります。
対策としては、水やりをしっかりと行うことです。水やりは芝生がヒタヒタになるまでたっぷりとあげてください。
また、注意してもらいたいのが水やりの時間帯です。これから暑くなる時間帯や猛暑日の昼間に行うと、撒いた水は熱湯のようになってしまい枯れる原因となるので気を付けましょう。
病気
芝生に被害を与える病気には、いくつか種類があります。
ラージパッチ(葉腐病)・葉枯れ病・さび病など様々です。
これらの病気は、梅雨に発症しやすく、一度発症すると同じ箇所へ繰り返し発症することが多いです。
葉の倒れ込みが出てきたら、初期段階なので要注意です。
病気ごとに防除方法も異なりますので、病気の種類に応じそれに適した殺菌剤を使用し、病気対策を行いましょう。
害虫の食害
芝生の三大害虫と言われる虫に、スジキリヨトウ・シバツトガ・コガネムシがいます。これらの虫が、芝生の葉や根を食い荒らし、芝生が枯れてしまう原因となっていることがあります。
害虫の対策として殺虫剤の散布が効果的で、「スミチオン」という殺虫剤が芝の三大害虫すべてに効果を発揮してくれますのでおすすめです。
害虫の被害に遭いやすいお庭が、土壌不良や肥料の過不足、天候不良です。日頃から、害虫の寄り付きにくい芝の育成をしてあげてください。
肥料焼け
肥料のやり過ぎは、芝生を枯らしてしまいます。
量を多く与え過ぎて、芝生の根や葉が痛んで枯れてしまうことを肥料焼けといいます。
対策としては、肥料を除去できるのであればできる限り取り除いてください。
また、その後に土壌の肥料濃度が高くなりすぎないように、常に水で薄めるイメージでたっぷりと散水を行ってください。
軸刈り
軸刈りとは、葉と一緒に芝生の生長点の部分も刈ってしまい茎だけの状態のことをいいます。夏場など、芝生の養分量が少ない時期の全面的な軸刈りは、芝生が枯れる原因になります。
軸刈りして弱ってしまった芝生には、まずは水やりをしっかりと行い、肥料等は与えず新しい芽が出てくるのを待ちましょう。
天然芝のお家では、お手入れが続けられないご家庭が多く、お手入れが苦手なご家庭であれば、最初から人工芝にするのがベターなケースもあります。
もし、天然芝をお選びの場合は、日々のお手入れをしっかりと行い、芝生を枯らさないように気を付けましょう。