虫が付きにくい庭木&植木を厳選紹介!
虫がつかない庭木・植木選びは、庭や玄関先で植栽を検討する際の基準のひとつになります。しかし、植物に付く虫が気になって庭木の設置にためらう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、虫が苦手な方でも安心できる、手入れが簡単で虫が寄り付きにくい、おすすめの高木・低木をご紹介します。
オリーブ・シマネトリコ・ヤマボウシなどのシンボルツリーから、屋外や目隠しにも最適な低木まで、快適なガーデニングを楽しむためのヒントをお届けします。
虫が付きにくい植物【おすすめの高木・低木】
オリーブ
オリーブは、虫がつきにくく、おしゃれなシンボルツリーとして人気の常緑樹です。成長も早く花や実も楽しめるため、次に紹介するシマトネリコと共にシンボルツリーとして人気があります。楕円形の葉形や葉色が明るい点もポイントです。年間を通して美しい緑を楽しめるため、玄関や庭に植える木を探している方にはおすすめです。
さらに、風水的にも縁起が良いとされ、目隠し効果も期待できます。オリーブの葉や実には、虫が嫌いな「オレウロペイン」という成分が含まれており、虫を寄せ付けにくい効果があるので、虫が苦手な方や手入れの手間を抑えたい方には、理想的な植栽です。
シマトネリコ
シマトネリコは、外構のシンボルツリーの中でも1番人気を誇る常緑樹です。綺麗な緑の細かい葉が爽やかで、数本の枝が根本から伸びた樹形に仕立てて植えるのが人気です。
オリーブ同様、玄関先や庭のシンボルツリーに適しており、葉が密に茂るため、目隠しやプライバシー保護にも効果的です。
風通しの良い場所で元気に育ち、年間を通して美しい緑を楽しめるため、外構のアクセントとしてもおすすめです。枝が勢いよく伸び大きくないやすいので、樹形を保つためにこまめな剪定が必要になりますが、虫が寄り付きにくい特性から、ナチュラルで手間のかからない庭づくりに最適です。
ミモザ(アカシア)
ミモザは、春頃に黄色い花をたくさんつける常緑樹です。薄緑の細かい葉もおしゃれで可愛く、庭に植える方も増えてきました。虫もつきにくいため、シンボルツリーにおすすめの木です。
花が咲いたあと、夏までに剪定をすれば次の年も綺麗な花を楽しむことができます。枝が伸びすぎると折れやすいため気を付けるようにしましょう。
キンモクセイ(金木犀)
キンモクセイは、秋頃に小さなオレンジ色の花を咲かせる常緑樹です。甘い香りがするのも特徴で、香水やフレグランスなどにも使われています。
硬く半光沢のある葉は病害虫に強く、年中青々としています。
成長スピードはゆっくりで、葉の密度の調整が難しいので、年に1回ほどの定期的な剪定を行うことがおすすめです。
キンモクセイは虫が付きにくい木ですが、「カイガラムシ」や「ハダニ」の発生には注意してください。被害を受けると、葉がくすんだ色になり見た目も悪くなるので、発見したら早めの駆除が必要です。
ジンチョウゲ(沈丁花)
沈丁花は、光沢のある葉をもつ常緑樹で、丈夫で虫もつきにくいです。春頃に良い香りの花が咲きます。毎年、春の訪れを感じることができるでしょう。
成長が遅く、剪定する必要がないため、比較的簡単に育てることができます。水やりや肥料もそこまで神経質になる必要がなく、しっかり日の当たるところに植えれば大丈夫です。
ゲッケイジュ(月桂樹)
ゲッケイジュは、常緑樹で成長が早く、芽吹きも良いため生垣やシンボルツリーとしてもおすすめな木です。
芳香のある葉が特長で、自然の防虫剤としても活用できます。丈夫な植物で、乾燥にも強いですが湿った場所は好まないため、水はけが良く風通しの良い場所に植樹しましょう。
トキワマンサク
トキワマンサクは、春頃に細長い花をつける常緑樹です。生垣やシンボルツリーとしても人気です。葉が生い茂っていくスピードが速いため定期的な剪定が必要になりますが、初心者でも育てやすい植物のひとつです。
虫の少ないトキワマンサクですが、葉の汁を吸う「カイガラムシ」には注意が必要です。発見したら、早めの駆除をおすすめします。
カイヅカイブキ
細かい葉が隙間なく生えて、しっかりと目隠しをしてくれるカイヅカイブキは、虫がつきにくく生垣によく使用されます。最近は新しく植える方が減っていますが、古くから外構まわりの植栽で人気です。
成長スピードが速く、放っておくと瞬く間に伸びてしまうため、定期的な剪定が必要となります。
ハナミズキ
ハナミズキは、春の美しい花と秋の紅葉が楽しめる落葉樹です。虫がつきにくく、メンテナンスの手間が少ないため、外構のアクセントとして古くから人気がある植栽です。季節ごとの表情を楽しめるため、庭に植えると四季折々の景観を彩ってくれます。
また、耐寒性があり、さまざまな気候に適応できるため、長く健康に育ちます。生育はやや遅めですが、ナチュラルな雰囲気を好む方や、手間をかけずにガーデニングを楽しみたい方に最適です。
常緑ヤマボウシ
常緑ヤマボウシは、春から夏にかけて咲く白い花と、秋の赤い実が魅力の常緑樹です。害虫の影響を受けにくく、成長も安定しているため、手入れが簡単です。視線を遮る効果もあり、プライバシーを守りながら庭を美しく演出します。
また、日当たりが良く風通しの良い環境を好み、庭木として長く楽しめます。シンプルで落ち着いたデザインが好きな方にぴったりで、外構全体に上品さを加えることができます。
虫が付くのを防ぐためにできること
虫の少ない木をご紹介させていただきましたが、完全に虫を防ぐことは難しい面もあります。害虫被害を少しでも減らすことができることを簡単にまとめてみましたので参考にしてみてください。
木を植える前
・日当たりがより場所へ植える
・他の植物との間隔をあけて植え、風通しがよくなるようにする
・葉が青々した元気な木を選ぶ
木を植えた後
・定期的に防臭剤や薬剤を撒く
・定期的に剪定を行う
以上、今回は虫が付きにくい植栽をご紹介しました。
害虫は湿気を好むため、剪定を定期的に行うことで、木が蒸れなくなり虫が発生しにくくなります。
もし、虫が発生しても適時剪定していれば駆除はしやすくなり、害虫の発生を少しでも予防することができます。
また別記事にて、庭木・植栽の選び方やシンボルツリーで人気なレモンの木についても紹介していますので、自分好みのおしゃれな外構づくりの参考にしてみてください。