庭リフォーム・外構リフォーム費用と施工事例
庭リフォーム&外構リフォームとは、住宅外部にあたるエクステリアやお庭などを改修する工事をさします。
エクステリア設備でいえば宅配ボックス付き門柱やフェンス、カーポート、玄関アプローチなどが対象になります。
また、庭工事でいえば、庭のコンクリート工事や駐車場への仕様変更、ペットの遊び場としての人工芝工事などが挙げられます。
いずれもリフォームすることで、家まわりの機能性やデザイン性を向上させるだけでなく、防犯や防災にもつながります。実際の施工事例を通して、快適な外構空間づくりにぜひお役立てください。
よくある庭・外構リフォーム工事
庭リフォームや外構リフォームのご相談でよくご依頼いただく代表的な工事内容をご紹介します。
外構の経年劣化や腐食、周辺環境の変化による外構の見直し、使い勝手の改善など、ご相談いただく内容は様々です。
リフォーム工事別の費用感と施工事例
砂利敷き工事(雑草対策ほか)
お庭工事でよく行われる砂利敷き工事。工事費負担も少なく、防犯や雑草対策にもなるため、現在でも多く依頼のある工事です。
雑草対策で行う場合には、土の状態のお庭を整地し防草シートを敷いた後、40~50mmの厚さで砂利敷きを行うのが一般的です。
工事費用は、工事内容の内訳や石材の種類・面積により変動するので、相談する際は費用面だけにとらわれずに内容にも着目すると良いでしょう。
人工芝敷き工事(雑草対策ほか)
一年を通して緑豊かな風景が楽しめることから人気の人工芝。前述の砂利敷き工事同様に雑草対策のほか、お子様がいるご家庭やペットを飼われている方におすすめのリフォーム工事です。
DIYでも行うことができますが、事前の土壌整備や芝の品質で、その後の状態に大きな差が出ることも多いので注意が必要です。
施工手順は、砂利敷同様、土の状態から整地・転圧・防草シートを敷いた後、人工芝を仮止め・本止めで施工するのが一般的です。最近では、高密度・クッション性・耐久性を備えた人工芝も展開されています。
コンクリート舗装工事(雑草対策ほか)
雑草対策で砂利敷きと同様に依頼が多いのがコンクリート舗装工事です。砂利タイプ駐車場のコンクリート工事のほか、住居まわりの犬走り部分の雑草対策工事でもよく利用されています。
一度施工を行ってしまえば、耐久性も高く、ほぼメンテナンスフリーな点も魅力です。
また、お庭やアプローチなど、より広くてデザイン性にもこだわりたい部分の雑草対策では、費用面はアップしますが、インターロッキングやタイル、自然石・レンガなどで装飾し外構空間を演出することも可能です。
ウッドデッキ&タイルデッキ設置工事
BBQや洗濯スペースなど利便性が高く、ライフスタイルに合った活用方法が楽しめるウッドデッキ&タイルデッキ。
最近は、耐久性がありメンテナンスが容易なタイプが人気を集めています。いずれも床材の種類や屋根・手すり・階段などを設けることで費用に差がありますが、10万~70万円ぐらいの範囲でご依頼いただくことが多い工事です。
駐車場拡張工事
駐車場拡張工事は、既存の駐車場の境界線を広げたり、使わなくなったお庭部分をコンクリートで打設し広げる工事が一般的です。
駐車場を拡張するメリットとしては、車出し入れ時の利便性向上、複数台の駐車、自転車の駐輪スペース確保などが挙げられます。
また、駐車場工事に合わせて、カーポートの設置やサイクルポートの設置を行う方も多くみえます。
駐車場の拡張工事の費用は、現場の外構状況や拡張する面積によっても大きく変動するため、工事目的を明確に伝えて見積を出してもらうようにしましょう。
門柱のリフォーム
門柱リフォームは、外構の見た目を華やかにするだけでなく、ポストやインターホンなどの機能を1箇所にまとめることができるなど、利便性向上にもつながる工事となります。
門柱の種類には、独立型や連結型、機能門柱などがあり、最近では、大型の宅配BOXが付随したタイプが人気を集めています。
門扉から門柱への交換工事、玄関アプローチに伴う門柱工事など、関連工事と一緒に行うことで工事費用のコストダウンも可能です。
門扉のリフォーム
門扉のリフォームは、住まいの防犯性や意匠性を高めることができるリフォーム工事です。門扉の種類には開き戸や引き戸、折りたたみ戸などがあり、素材にはアルミやスチール、木製などがあります。
門扉のリフォーム費用は、門扉のグレードや素材、既存の門扉や基礎の状態、間口の広さなどによって変わり、片開きより両開きの方が高くなります。
門塀のリフォーム
門塀のリフォームは、家の美観や防犯を向上させるリフォームです。門塀には、ブロック塀の左官仕上げ、化粧ブロック塀、レンガ塀、タイル張りの塀、コンクリート打ち放し塀などの種類があります。
ご相談で多いのがタイル貼りリフォームで、タイルの色や柄でオリジナリティが出せ、高級感ある演出も可能です。
門塀のリフォーム費用は、現状環境の状態や門塀の素材・下地処理、工事の規模などによって変わりますが、10万円~80万円程度での工事相談が多いです。
フェンスのリフォーム
フェンスのリフォームは、道路や隣接地からの視線を遮る工事や、フェンス・外構塀の劣化の修繕・防犯強化を目的とするリフォーム工事となります。種類としては、アルミ、樹脂、スチール、木材などがあります。
色や柄、サイズも多種多様で、一般の方にはどの製品を選ぶべきかわかりづらい点も多いため、目的を伝えた上で、同じ価格帯やデザインタイプのものを2~3提案してもらい、複数案の中から検討すると良いでしょう。
スロープ化工事
玄関アプローチ等のスロープ化工事は、玄関や庭の段差を解消するために設置する外構工事の一種です。
スロープの種類には、コンクリートタイプ、カラフルなタイルやレンガ、石畳、手すり付きのタイプなどを使ったものがあり、車椅子やベビーカーでの移動を容易にするメリットがあります。
スロープの仕様や工法、長さや幅など、目的に合わせた最適な工事の提案が可能です。
サンルーム・テラス囲い設置工事
サンルーム工事は、天井などがガラス張りやポリカーボネートで囲まれた、屋外にいるような感覚で日光や風を感じて過ごすことができるガーデンスペースの増設工事です。
一般的には、南向きの窓が多い家に適しています。雨の日も洗濯物が干せたり、読書やペットの安らぎスペースに利用したりと、活用の幅が多く、季節を問わずお問い合わせが多いガーデンアイテムです。
クローズ外構からオープン外構化
オープン外構化とは、敷地の周りに門扉や塀、フェンスなどの囲いを設けない外構スタイルのことです。
オープン外構に多い「駐車場コンクリート+門柱」の組み合わせでは、開放感があって外構全体が明るくなり、道行く人とのコミュニケーションがとりやすくなります。
プライバシー面で不安がある場合は、一部分に高さのあるスリットタイプの目隠しフェンスを設置したり、植栽で目隠し効果を高めることがおすすめです。
オープン外構化の費用感としては、解体作業や工事規模によりますが、30万円~150万円程度の予算規模となります。
お庭・外構リフォーム依頼時のポイント
家まわりの外構リフォーム工事を行う際は、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。外構業者に依頼する前に確認しておきたい基本的なポイントをご紹介します。
まずはリフォームしたい理由の整理から
外構リフォームを考えるきっかけがいくつかあるかと思います。「駐車場が狭くて使いづらい」「雑草が生えるのを防ぎたい」「外部からの視線を遮りたい」など、理由を一覧にして挙げてみると、複合的な要因から費用がかさみそうな案件でも、意外に簡単な工事で解決するケースもあります。
費用圧縮&短工期で済ますためにも、まずは、依頼目的を明確にしてみましょう。
優先順位を設ける
リフォーム工事をする際、アレもコレもと追加工事を依頼し、予算オーバーされるケースを目にします。前述した工事目的を元に、工事の優先順位を決めることが重要です。
本当にやっておきたい工事は何か、予算に余裕があれば行いたい工事は何かを、優先順位を付けてまとめておくとムダな出費を防ぐことができます。
設置するアイテムの製品グレードを落としたり、同時に工事を行うことで、優先順位の低い工事も併せてできる場合もあるので、施工業者に優先事項を伝え見積依頼するようにしましょう。
家の外まわり全体も意識する
お庭や外構リフォームで一部分だけ新しい装いとなると、周りの外構部分との統一感が無くなってしまう場合があります。
コスパ重視でリフォーム工事を行いたい場合は、最優先工事の施工と共に、経年劣化で外構に付着した汚れやカビの除去作業を依頼するのがオススメです。
駐車場コンクリートや塀などの汚れを落とすだけで、外構の印象度が思っている以上にアップします。費用的にも負担が少ない作業なので、ぜひ一緒に依頼しておきましょう。
お庭・外構リフォーム例
こちらでは、上記で紹介しきれなかった主なお庭・外構リフォーム工事をご紹介します。駐車場工事や門柱・アプローチ工事など、リフォーム前・リフォーム後の写真を見比べながら、今後リフォームする際の参考にしてみてください。
今回は、お庭&外構リフォームについてご紹介しました。
外構業者に相談する際は、リフォームしたい内容に優先順位を付けておくと、各仕様や費用感が把握しやすく、見積項目の見落としも無くなります。
また、全てを業者まかせにせず、施工内容や費用感をしっかり把握した上で依頼するように心がけましょう。