縁起のいい庭木
新築を建てるとき、植栽などを植えたいと思われる方は多いかと思います。植栽は種類も多く、選定基準はお手入れのしやすさだったり、好きな花や実だったり様々ではないでしょうか。「縁起がよい」という理由で植栽を選ぶ人もみえます。今回は、「縁起の良い木」と呼ばれている、縁起のいい植栽等をご紹介したいと思います。
日本の縁起の良い植栽
ナンテン
ナンテンは名前から「難を転じる」ということで表鬼門(北東)に植えます。乾燥させると咳やのど荒れに効く薬になり、切って花瓶に挿しても1ヶ月程もち、様々な側面でとても優秀な植物です。小さく連なった実は綺麗で、花言葉は「良い家庭」ということもあり、新居に植えるのにぴったりです。
ヒイラギ
ヒイラギはトゲトゲした葉から、邪気を寄せ付けない縁起のいい植物として言われています。西洋では「家庭の幸せ」という花言葉でも親しまれています。ヒイラギは「厄除け」と「幸福」の意味合いがあります。西洋では別種のセイヨウヒイラギがクリスマスに飾られるなど、ヒイラギは和洋問わず縁起が良いと言われています。
キンカン
「金冠」とかけて富、たくさん実を付けることから子孫繁栄を願うという縁起のいい木と言われています。中国では古くから幸運、大願成就、子孫繁栄を約束する木とされてきました。そのことから、日本では生活の豊かさを願って、おせち料理へ金柑を入れるようにもなりました。「のど飴」や生薬の原料としても使用されるほど、喉によく効き、ハシカの特効薬として使われていたこともあります。
ユズリハ
ユズリハは新しい葉っぱがすべて生え揃ったのちに、古い葉が一斉に落ちることから「譲り葉」とも呼ばれ、順調に引き継ぐことを願って縁起の良い木といわれています。
しかし、新旧の葉が入れ替わるのは、ユズリハに限ったことではないのでは?と思われるかと思いますが、ユズリハは他の植物と比べるととても短期間でその葉が入れ替わります。
大きな葉っぱが美しく、庭木の他にも正月飾りや公園樹などに利用されることも多いです。気を付けないといけないことが、実や葉に毒があるので、ペットを飼っている方は危険性を考慮した上で植えるようにしてください。
ツツジ、コデマリ
ツツジは次々と咲くことから「幸せが永く続くように」、コデマリは小さい花がたくさんさくことから「子孫繁栄」の意味を持ち、縁起が良いと言われています。
また、ツツジは寿命が長く長寿の木にあやかり、家庭の健康を願い植えることもあります。
ライラック
薄紫色の可愛い花を咲かせる木です。「トラブルを寄せ付けない」という意味が込められており、植木として取り入れることで、家庭の厄除けになると言われています。
レモン
柑橘系の果物は金運アップに繫がると言われています。植える方角は西が良いと言われており、西は金運に関わる方角で、黄色のものを置くと金運があがるとされています。
西と黄色いレモンは相性がよく、ぜひ取り入れてみてください。
オリーブ
シルバーかかった葉がとてもスタイリッシュで、オリーブは平和と友愛の象徴とされています。国連のはたのモチーフになっていて邪気を払う木とも言われています。
松竹梅
昔は祝い事のシンボルだった「松竹梅」の3つの木を植えることで、幸せが訪れると言われています。
これから、お庭に植栽を考えている方は、ぜひ縁起の良い木とされている植栽を取り入れてみてください。その中で、自分好みの植栽や育てやすいものを選んでいただくことをおすすめします。