人工芝を敷くと虫が出るの?
お庭に人工芝を敷くと、虫が増えるなど言われることあります。ですが、人工芝を敷いたから虫が出るという噂は間違いです。正しく施工すれば人工芝を敷いたから虫が出るということはほとんどないかと思います。今回は、人工芝に虫が出る原因や対策方法等お伝えさせていただきます。参考にしてみてください。
人工芝を敷くと虫が出る?
人工芝を正しく施工することで、虫の発生を最小限に抑えることができます。虫が出てしまう原因は、人工芝自体が直接的な原因ではなく、他の要因が考えられます。特に、下地や土によるものが最も可能性が高いです。
人工芝を敷くと虫は減る?
実際に、人工芝を正しく施工を行うことで、雑草は減り虫の餌が少なくなり、日光を遮るため虫が寄りづらくなると言われています。なので、人工芝を敷くと虫は減るはずなのに、虫が逆に出てきてしまうのは、正しく人工芝を敷けていない可能性があります。そして、人工芝を敷いた後の定期的なお手入れがとても大切です。
人工芝を敷くと虫がでてくる原因
①水はけの悪い場所に敷いている
虫はじめじめした湿気の多い場所を好みます。水たまりなどに虫が多いのは、ジメジメした場所が多く虫が好きな環境だからです。
②人工芝の下に雑草が生えている
雑草が生えると虫が湧きやすくなります。特に、植物の葉を食べる毛虫やコガネムシ、葉や茎から養分を吸い取るアブラムシやカメムシなどが虫の中でもよく見られます。そのため、人工芝の下に生える雑草はしっかりと取り除くことが大切です。
③植木鉢など虫が好むものがある
プランターや植木鉢の土は栄養が豊富で、植物が元気に育つための湿度と温度が保たれています。このような環境は虫にとっても魅力的です。虫はプランターや植木鉢の土に産卵し、住み着くことがあります。そのため、植物の土やガーデニング用の土には虫が存在する可能性が高いのです。また、庭でガーデニングや家庭菜園を行っている場合も同様に、土が虫の住処になることがあるので注意が必要です。
④下地の整地がしっかりとできていない
人工芝を敷く前にしっかりと整地を行うことが大切です。処置が甘いと、虫が湧く可能性があります。雑草、落ち葉や枯れ葉は腐敗し、栄養の豊富な腐葉土となり、虫の発生源となるからです。また、地面の凹凸には雨水が溜まり、虫が好む湿度の高い環境ができてしまいます。
⑤防草シートを敷いていないため
人工芝を敷く前に、防草シートを敷いていないと、日が当たり虫が集まりやすくなったり雑草が生えやすく虫の餌になるなどの理由で、虫がわきやすくなります。
雑草が生えることにより、虫がわいてしまうだけでなく、芝が剥がれたり、表面がデコボコになったりもします。そのため、人工芝の下には必ず防草シートを敷くことが大切です。
⑥人工芝のつなぎ目に隙間があるため
人工芝と人工芝のつなぎ目に1mmでも隙間ができていると、その間から雑草が生えて虫の餌になってしまいます。つなぎ目の接着はとても難しく、慣れていない人が行うと隙間が目立ちやすいです。しっかりとつなぎ目を接着したいのであれば、専門業者にお願いするのがおすすめです。
⑦地面の水はけ対策をしていない
人工芝を敷くときに、地面の水はけが悪いままだと、虫が住みやすく増殖してしまいます。また、徐々に地面がデコボコになり、芝が崩れやすくもなります。
⑧人工芝の品質が悪い
人工芝の素材が、ナイロンが混ざっているような低品質のものですと、水をよく吸ってしまい、ジメジメした場所を好む虫が住み着きやすくなります。人工芝を購入する際は、「ポリプロピレン製」や「ポリエチレン製」などの品質の高い素材を選ぶようにしましょう
人工芝に虫を発生させない環境をつくるために
人工芝の虫対策は、虫が過ごしにくい「嫌がる環境」をつくることが大切です。
●下地材をいれる(約25平米に1トン程)
●防草シートを敷く
●水はけ対策を行う(膿んだ土の処分・地面の勾配づくり)
●品質優れた人工芝
●下地の水はけをよくして湿気を溜めない
●人工芝と人工芝のつなぎ目に隙間を作らない
●落ち葉や土をそのままにしない
●鉢植えやプランターを近くに置かない
●素材は「ナイロン」以外のものを選ぶ
●透水穴があるか
→透水穴が空いている人工芝は、雨水などを排水することができます。しかし、透水穴が空いていない人工芝は、水が流れず溜まってしまうので、虫やカビが発生しやすくなります。
人工芝を敷くこと自体が虫の発生を引き起こすわけではありません。虫対策には、適切な施工と定期的なお手入れが必要です。虫が出てこない快適な環境にするために、人工芝を敷く前の準備段階がとても大切です。雑草や落ち葉をしっかりと除去し、地面の凹凸もなくしましょう。そして、これらの対策をしっかりと行うことで、虫の発生を最小限に抑えることができます。人工芝を敷く際には、虫に関する原因や対策をしっかりと理解して、より良い環境をつくりましょう。