鳩の糞でお困りの方へ

今回は、お庭に鳩の糞が多くてお困りの方々に向けて、鳩の糞の掃除方法や予防策についてお伝えします。鳩の糞には、病原菌が含まれており危険性がとても高いのです。ですので、掃除を行うときは安全面に考慮しながら進める必要があります。鳩の糞の掃除方法や予防策を知らない方も多いのではないでしょうか。鳩の糞でお困りの方は、参考にしてみてください。
鳩の糞の掃除が大切な理由

鳩は頻繁に見かける鳥ですが、鳩の糞は、様々な問題を引き起こす可能性があります。鳩の糞は酸性を帯びており、時間が経つにつれて表面を浸食していきます。特に、建物の外壁や屋根、車の塗装に糞が付着すると、見た目の悪さだけでなく、修理や清掃にも時間と費用がかかることになってしまします。
また、鳩の糞は健康上のリスクも懸念されます。糞には殺菌や寄生虫が含まれていることがあり、これらの病原体が人間に感染する可能性があります。特に糞の粉塵が飛散することで、呼吸器系の問題やアレルギー反応を引き起こすこともあります。
鳩の糞掃除方法
①手袋とマスクの着用
鳩の糞を扱う際には、まず手袋とマスクを着用しましょう。これにより、糞に含まれる細菌や病原体から身を守ることができます。
②糞を固める
糞が柔らかい場合は、糞の乾燥を待つかペーパータオルや新聞紙を使用して糞を固めます。新鮮な状態では糞が柔らかいため、直接触れると広がってしまう可能性があります。糞の表面を乾燥させ、掃除作業をしやすくします。
糞を乾燥させるための対策
- 太陽光の当たる場所に糞を移動させます。太陽の熱や風によって糞が乾燥しやすくなります。
- 新聞紙やペーパータオルを使用し、糞の表面を包みます。これにより、糞の乾燥が早くなります。
- 糞を固まりやすい場所に移動させます。硬い地面や凹凸のある場所に糞を置くことで、乾燥が早く進むことがあります。
③水と中性洗剤の溶液で拭き取る
糞の固まりを傷つけずに拭き取るために、水と中性洗剤を混ぜた溶液を使用します。スポンジや布を溶液に浸し、糞の付いた表面をやさしく拭き取ります。中性洗剤は、表面を傷つける心配が少ないためおすすめです。
④水で洗い流す
糞を拭き取った後は、十分な量の水で表面を洗い流します。残留物や洗剤を除去することで、清潔な状態を保つことができます。
⑤専用の糞掃除剤の使用
市販されている専用の糞掃除剤を使用することも効果的です。これらの製品は糞を分解し、臭いを軽減する効果があります。
⑥高圧洗浄機の利用
頑固な糞の汚れや広い範囲の掃除には、高圧洗浄機を使用すると効果的です。高圧洗浄機は強力な水流を発生させるため、効果的に糞を除去できます。ただし、使用時には注意が必要であり、繊細な表面や塗装を傷つけないように注意しましょう。
⑦専門業者へ依頼する
大量の鳩の糞や困難な場所にある糞の掃除には、専門の業者に依頼することも選択肢の一つです。専門業者へ依頼することで、効率的かつ安全に糞の掃除を行うことができます。
鳩の糞の予防策

①スパイク
スパイクは、鳩が着陸することを防ぐ効果があります。突起物で構成されており、鳩が座るスペースを制限し、忌避させます。一般的に、建物の屋根、窓やベランダの手すりなど、鳩が着陸しやすい場所に使用されます。
②ネット
ネットは広い範囲をカバーするために使用されます。鳩が特定のエリアに入るのを防ぐため、建物の屋根やベランダなどに設置されます。ネットは鳩を飛び立たせるだけでなく、巣作りを防ぐ効果もあります。
③音響装置
鳩は特定の音に敏感であり、不快な音を感じることがあります。音響装置は、鳩にとって不快な音を発生させることで、彼らを撃退します。一部の装置は、鳩の鳴き声を模倣することもできます。音響装置は室内や屋外に設置され、鳩が集まりやすい場所で効果を発揮します。
鳩の巣作りを防ぐ方法

巣作りに適さない環境を作る
鳩は巣作りのために安全で安定した場所を求めます。そのため、以下のような環境を作ることで巣作りを防ぐことができます。
①突起物や障害物の設置
鳩が巣を作る場所に突起物や障害物を設置することで、着陸や巣作りに適さない環境を作ることができます。スパイクやワイヤーネットなどが効果的です。
②巣作りの可能性のある場所を封鎖する
鳩が巣作りしやすい場所を封鎖することで、鳩の侵入を防ぐことができます。
③穴や隙間の修理
建物や構造物にある穴や隙間を修理し、鳩が侵入できないようにしましょう。鳩は小さな隙間でも巣を作ることができるので、注意が必要です。
④屋根やベランダの防護
屋根やベランダに網やフェンスを設置することで、鳩の侵入を防ぐことができます。これにより、鳩が巣を作ることができないようになります。
⑤定期的な清掃とメンテナンス
鳩が巣を作り始める前に、定期的な清掃とメンテナンスを行うことも重要です。
⑥巣の早期発見と撤去
定期的に建物や構造物をチェックし、鳩の巣が作られる前に早期に発見しましょう。発見した場合は速やかに巣を撤去し、鳩が巣作りすることを防ぎます。
糞が付着しにくいコーティングの使用
鳩が付着しにくいコーディングは、建物や構造物の表面に施される特殊な塗料やコーディングのことです。これらのコーディングは、鳩が着陸しやすい表面に滞在することを防ぐため、鳩の撃退や巣作りの防止に効果的です。
①滑りやすい表面
鳩が着陸しやすい場所にコーディングを施すことで、表面を滑りやすくする効果があります。滑りやすい表面は鳩にとって不快な環境であり、彼らを撃退する効果があります。
②非粘着性
鳩が着陸するときに使用する爪(ツメ)は粘着性を持っており、表面にしっかりと付着することができます。しかし、鳩が付着しにくいコーディングは、非粘着性の特性を持っています。これにより、鳩の爪が表面に引っかからず、着陸を妨げます。
③耐久性と効果の持続性
鳩が付着しにくいコーディングは、耐久性があり、効果が持続する特性があります。さまざまな環境条件に耐えることができ、長期間にわたって鳩の付着を防ぐことができます。
鳩が付着しにくいコーディングは、建物の屋根、窓、ベランダの手すり、看板、照明装置など、鳩が着陸しやすい場所に使用されます。これらのコーディングは、専門業者によって施工される場合が多く、適切な技術と知識が必要です。鳩の問題を管理するための効果的な対策の一つです。ただし、環境や施設の特性に応じて適切なコーディングを選び、専門業者との相談や施工を行うことが重要です。
鳩の糞の取り扱いに注意する理由
殺菌や病原体の存在
鳩の糞には、細菌や病原体が含まれる可能性があります。これらの微生物は感染症の原因となることがあり、直接触れたり吸い込んだりすると健康に影響を与える可能性があります。
②アレルギー反応の症状
鳩の糞にはアレルギーを引き起こす物質が含まれていることがあります。糞に触れたり、その微粒子を吸い込んだりすることで、アレルギー反応や呼吸器症状が引き起こされる場合があります。
③空気や水への影響
鳩の糞は、風や雨によって広がる可能性があります。糞が周囲の空気や水源に混じると、環境への影響が生じる可能性があります。特に水質汚染のリスクが高まることがあります。
④建物や構造物の損傷
鳩の糞は酸性を持つため、建物や構造物に付着すると表面を傷めることがあります。長期間にわたって放置されると、建物の劣化や腐食を引き起こす可能性があります。
これらの理由から、鳩の糞の取り扱いには注意が必要です。適切な個人保護具の着用や適切な清掃・除去方法の実施、消毒の実施などが重要です。特に、糞に直接触れないようにする、糞の乾燥させた後に掃除を行う、糞を適切な廃棄物処理方法で処分するなどの対策を取ることが重要です。これによって、健康や環境へのリスクを最小限に抑えることができます。

今回は、鳩の糞について詳しくご紹介しました。鳩の糞には、見た目だけでなく健康上のリスクや環境への影響にも繫がるため、適切な掃除や安全対策をとらないと危険なことが分かっていただけたかと思います。鳩の糞問題に直面している方は、参考にしてみてください!