門柱の選び方|種類や費用&施工例
門柱は、ポストや表札といった機能的な側面と、住まいの第一印象を決めるデザイン性も求められる重要な要素です。この記事では、門柱の役割や設置する際のポイント、門柱の種類や特徴を工事費用の目安と共に詳しく解説します。さらに、主要エクステリアメーカーの機能門柱もご案内します。
おしゃれな門柱選びに役立つ情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
門柱の役割と設置のポイント
門柱は、玄関まわりの利便性を高めるだけでなく、訪問者を迎える家の「顔」として家全体の印象を左右します。
門柱を設置する際は、デザイン性にプラスして、防犯性や耐久性、実用性なども考慮する必要があります。
ここでは、失敗しない門柱選びと設置を検討する際のポイントを解説します。最適な門柱を選ぶための具体的な注意点をチェックしておきましょう。
門柱が外構に必要な3つの理由
1. 外構まわりのデザイン性の向上
門柱は、家全体の外構デザインを引き締める役割を担っています。素材やデザインを工夫することで、個性を反映しつつ、外構の魅力を高めおしゃれな印象を与えます。
2. 訪問者への案内や郵便物の受け取り機能
インターホンやポストをまとめて配置することで、玄関まわりの機能性が向上し、訪問者も迷わず家を見つけることができます。シンプルで分かりやすいレイアウトがポイントです。
3. 防犯性や安全性の強化
防犯カメラや照明を備えた門柱は、不審者の侵入を抑止します。夜間の視認性も高め、安全で安心な住環境をサポートします。
また、敷地の境界線を示し、プライバシーを守る目隠しや隣地とのトラブル回避に役立ちます。
門柱を設置する際のポイント5選
1. デザインと住まいの調和を考える
門柱は住まい全体のデザインに影響を与えます。モダンな家にはシンプルなデザイン、ナチュラルな家には木材や自然素材を活かした門柱など、建物や外構全体と調和する素材や色を選びましょう。
2. 防犯性を重視した設計
防犯性を高めるため、インターホンや照明を効果的に配置することが重要です。特に夜間の視認性を考慮し、センサーライトやカメラ付きインターホンを取り入れると安心です。
3. 耐久性とメンテナンス性の確認
屋外に設置する門柱は、風雨や紫外線にさらされます。耐久性に優れた素材を選び、塗装や汚れの掃除など、メンテナンスの手間が少ないものを選ぶと長く快適に使用できます。
4. 機能性と利便性を兼ね備える
表札・ポスト・インターホン・照明などの配置や組み合わせを考えることで、使いやすく機能的な門柱を実現できます。訪問者も含めて使う人全員がストレスなく利用できる仕様を心がけましょう。
5. 日常を想定し門柱の設置場所を検証
門柱を設置する場所によっては、サイズや向きなどの条件が異なります。車の出入りやアプローチ動線の考慮、プライバシーエリアの範囲など、日常利用する際の様々なシーンを想定し、適切な配置場所を選ぶことが大切です。
門柱の素材6選!種類別の特徴紹介
門柱の素材選びは、デザイン性だけでなく耐久性やメンテナンス性にも大きく影響します。ここでは、木製・タイル・アルミほか、6種類の素材の特徴や魅力を詳しく解説していきます。
自然な風合いが魅力「木製門柱」
木製の門柱は自然の温かみと風合いが魅力です。ナチュラルテイストの住宅に適し、庭や植栽と調和します。費用は比較的抑えられますが、長期的には補修費用が発生する場合があります。最近では、耐久性の高いコンクリート製の枕木が登場し人気を集めています。
意外なデザイン性の幅広さ「化粧ブロック積み門柱」
化粧ブロック門柱はコストパフォーマンスが高く、モダンからクラシックまで幅広いデザインに対応可能です。施工も比較的簡単で耐久性にも優れています。木目調やタイル調など、通常のブロック積みのイメージを覆す洗練されたブロックも展開されています。
高級感を演出!デザインの種類も豊富「タイル張り門柱」
タイル張り門柱は高級感があり、玄関まわりをスタイリッシュに演出してくれます。耐久性に優れ、風雨にも強いため、メンテナンスが少なく済むのが特徴です。デザインや色の選択肢が豊富ですが、初期費用はやや高めになることがあります。
経年変化と素材感が魅力の「レンガ積み門柱」
レンガ積み門柱はクラシックで重厚感のある印象を与えてくれます。耐久性に優れ、経年変化が楽しめるため、自然の味わいを好む方におすすめです。レンガの種類に価格差がありますが、色味やサイズを組み合わせて独自のデザインを楽しめます。
住宅や外構に合わせ個性を表現「塗り壁門柱」
塗装仕上げの門柱は自由度の高いデザインが魅力です。カラーや仕上げの質感を選べるため、周囲の外構や建物に合わせた調整が可能です。ただし、汚れが目立ちやすい素材もあり、塗り壁剤の選択に注意が必要です。個性を重視したい方に最適です。
モダンデザイン&高い耐久性「アルミ&ステンレス製門柱」
アルミ&ステンレス製の門柱は、機能門柱とも呼ばれ、現代的なデザインと様々な機能を兼ね備えている点が魅力です。錆びにくく、雨風や紫外線に強いため、長期間美しい状態を保てます。価格は他の素材と比べて中程度ですが、機能性を重視する方に特におすすめです。
門柱の種類と費用相場|造作門柱&機能門柱を徹底比較
門柱には大きく分けて2種類あり、「造作門柱」と「機能門柱」があります。
造作門柱は、ブロックやレンガを積み上げて造作される門柱になり、一般的に「おしゃれな門柱」というと、この造作門柱を指すことが多いでしょう。
機能門柱は、エクステリアメーカーが提供する建材商品で、コストを抑えながら機能性を兼ね備えているため、分譲住宅から注文住宅まで幅広く利用されています。
ここでは、さらに詳しく「造作門柱」と「機能門柱」について詳しく解説していきます。
造作門柱とは?特徴と費用相場を解説
工事費用の相場:約15~50万円
造作門柱の最大の特徴は、そのカスタマイズ性です。ブロックやレンガを使って作る門柱は、使用する表面加工や仕上げ材を変えることで、デザイン性の高い門柱を実現することができます。
また、ポストやインターホン、照明などの機能を自由に組み込むことが可能で、機能性とデザイン性を両立できます。一方で、設計や素材選びに時間がかかり、既製品に比べて費用が高くなる傾向がありますが、高級感や独自性を求める方には最適です。
造作門柱のメリット
- デザインの自由度が高く、外構全体の個性を際立たせることができる。
- 機能性や耐久性を加味してカスタマイズできる。
- 高級感や独自性を求める外構に合わせやすい。
造作門柱のデメリット
- 他の門柱より費用が高くなる場合が多い。
- 施工期間が長引く可能性がある。
- プラン設計段階での打ち合わせが多く必要。
塗り壁門柱の特徴
塗り壁門柱は、モルタルや漆喰などの素材を塗装して仕上げる門柱で、デザインの自由度が高く、独特の自然な味わいのおしゃれ感が魅力です。住宅の雰囲気や好みに合わせて色や質感をカスタマイズでき、モダンからナチュラルまで幅広いスタイルに対応可能です。
耐久性に優れる一方で、定期的なメンテナンスが必要な場合もあります。特に経年による雨やホコリ汚れが目立ちやすいため、防汚機能がある塗料を選ぶと安心です。個性を演出したい方におすすめの門柱仕様です。
タイル張り門柱の特徴
タイル張り門柱は、耐久性とデザイン性を兼ね備えた門柱で、外構全体に高級感を与えてくれます。豊富な色や質感のタイルが選べるため、和モダンからクラシックな装いまで住居に合わせたスタイルに適応できます。
汚れや傷に強く、日々のお手入れが簡単な点も魅力です。耐候性に優れており、長期間美しい状態を保ちます。ただし、施工時にはタイルの浮きや剥がれを防ぐため、専門的な技術が必要です。おしゃれで質感の高い門柱を求める方に最適です。
造作門柱(門塀)の施工例
こちらでは、住宅の個性を引き立てる造作門柱の様々な施工例をご紹介します。塗り壁やタイル張り、枕木仕様など、多彩な素材やスタイルの魅力をお伝えします。外構全体の雰囲気をアップさせる造作門柱の実例を見ながら、お住まいに合ったデザインのヒントを探してみてください。
機能門柱とは?特徴と費用相場を解説
工事費用の相場:約10~30万円
機能門柱は、ポストや表札・インターホン・照明など、必要な機能を一体化した実用性の高い門柱です。スタイリッシュなデザインから木目調を施したモダンタイプまで、住宅の外観に合わせた多彩なデザインが選べます。
設置スペースが限られた住宅でも、スリムな形状なら省スペース外構が実現できます。
また、アルミやステンレスなど耐久性に優れた素材が使用されており、長期間安心して利用可能です。利便性とデザイン性を両立したい方におすすめの門柱です。
機能門柱のメリット
- 機能が一箇所に集まるため利便性が高い。
- 初期費用を抑えられる場合が多い。
- 設置にかかる工事期間が短い。
機能門柱のデメリット
- デザインの自由度に限界がある。
- 高級感や個性を求める場合には不向き。
- 仕様により機能追加が難しい場合がある。
機能門柱を便利に!おすすめアイテム
機能やデザインが豊富な機能門柱ですが、利便性をさらにアップグレードするアイテムとして、門扉・宅配ボックス・セキュリティ機能等が挙げられます。
最近人気の宅配ボックスでは、ネット通販の段ボールも収納できる大型タイプのものも発売されており、機能門柱とセットで設置される方も増えてきています。
また、不在時や人を介さず荷物を受け渡しできる「ワンタイムパスコード」セキュリティ機能付きの宅配ボックスも出ており、多様なライフスタイルに合わせた使い方ができ好評です。
機能門柱の施工例
こちらでは、機能性とデザイン性を兼ね備えた機能門柱の施工例を複数ご紹介します。宅配ボックス付きのものからスリム門柱まで、設置イメージを具体的に掴みたい方や、自宅の外構デザインに取り入れる参考にしたい方は、ぜひご覧ください。
LIXIL・三協アルミほか人気の機能門柱6選
ここでは、主要エクステリアメーカー「リクシル」「三協アルミ」「YKK AP」等で取り扱っている人気の機能門柱を厳選紹介。自宅の外構に最適な、おしゃれで便利な機能門柱を見つけて、快適な玄関まわりを実現しましょう。
ノイズレスの整ったデザインが特徴の門袖タイプの機能門柱です。モダンな素材感からナチュラルな木調仕様まで幅広いタイプが選べます。
狭小地にも対応し、設置場所を選ばないポスト&宅配ボックスを一体にした縦型機能門柱。スリムながらも80サイズまでの荷物が受け取り可能です。
表札・インターホン・ポストを備えた幅広タイプの門袖ユニット。 玄関アプローチに個性を表現できる重厚感のあるデザインが特徴です。
意匠性の高いシンプルな専用機能ポールに宅配ポストを組み合わせた門柱です。専用意匠パネルを取り付けることで高級感を演出できます。
2回分の荷物受け取りに対応した機能門柱。上下に大容量の宅配ボックスを2つ装備した機能門柱です。錠前が露出しない2重扉構造となっています。
玄関に必要な機能を美しく一体化させた、人気のステンレス機能門柱。ムダをそぎ落としたシンプルデザインで、あらゆる住宅に調和します。
門柱設置の工事費用とコストを抑えるポイント
前述のとおり、設置の費用に関しては、仕様・サイズ・素材やデザインのほか、既存の門柱の撤去有無などによって変わり、一般的には10万円~50万円程度の工事となります。
大型の造作門柱(門塀)やこだわったデザインになると50万以上となるケースもあります。使う素材や加工によっても費用が大きく変動します。
工事費用を抑えたい方は、希望のスタイルや求める機能をしっかりと伝えた上で、素材の選択や仕様の変更などで予算内で施工可能か比較検討するようにしましょう。
今回は、門柱の選び方についてご紹介しました。住宅に合った門柱を選ぶことは、駐車場工事や玄関アプローチ工事同様に、外構の第一印象を考える上でとても重要です。デザイン性と利便性のバランスを図りながら、ぜひお気に入りの門柱を実現してみてください。