門扉を設置するメリット・デメリット
戸建住宅の多くに門扉が付けられています。門扉は家の玄関ドアのように、敷地に入るためのドアとして位置付けられるでしょう。現在の主流は「オープン外構」がですが、防犯面やプライバシー保護などの観点から、設置を検討される方がとても多いです。今回は、門扉を設置するメリット・デメリットなどをご紹介します。
門扉とは?
門扉とは、その字が示す通り「門の扉」です。道路と敷地の境界線に設け、外から見たときに最初の敷地の入り口になり、門扉がその家の顔となります。
敷地と外を仕切ることでプライベート空間を確保します。玄関口につながる門扉以外にも、車庫や勝手口近くの裏口などにも使われることが多くあります。
門扉を付けるメリット
①安全性の強化
住宅前に門扉があることで、お子さんやペットなどが道路から飛び出すのを防ぐことができ、事故が起こるリスクを軽減できるなど日常の安全性につながります。
②防犯性強化
門扉を設置することで、敷地の境界が明確になり、侵入する人に対して抵抗感を与えられます。例えば、敷地内に駐車場と道路の境界に設置を行うことで、駐車場への侵入防止や車の盗難などの防止にもつながります。
③プライバシーの確保
高い塀と門扉を設置することで、周囲の視線を気にせず、プライバシーを確保することができます。
④アクセント
おしゃれなデザイン性の高い門扉がたくさんあり、エクステリア全体のアクセントにもなります。
門扉を付けるデメリット
①スペースの確保
門扉を付ける場合、必要なスペースを確保しなくてはいけません。
②修理のコスト
屋外環境に設置する門扉は、頻繁な開閉や雨風などの影響で傷みやすく、年数を重ねると修理やメンテナンスが必要になることがあります。
③閉塞感
デザインで異なってきますが、外構を囲う門扉があることで閉塞感につながることがあります。
門扉の選び方
門扉は、様々な素材や種類、デザインがあるため、選ぶときに迷う方も多いかと思います。今回はポイントを3つご紹介します。
①デザイン
とても高価で防犯性、デザイン性の高い門扉を選んでも、建物とマッチしていなければ見た目が悪くなってしまいます。建物との相性がとても大切になってきます。
②コンセプト
門扉を設置する目的を決めましょう。デザイン性重視なのか、敷地内と外を完全に遮断しプライバシーを大切にしたいのかなどをまず決めることが大切です。
③使い勝手
門扉にも様々な種類があり、使いやすいもの・使いにくいものなどがあります。毎日のストレスにならない使いやすい門扉を選びましょう。
門扉の開き方
門扉の開き方は、大きく分けて3つのタイプありますのでご紹介します。
①外開き
外開きタイプは、道路側に開きます。開くときに車や通行人にぶつからないように、取付位置を家側へ後退させる必要があります。
②内開き
内開きタイプは、道路側から家側に向かって開きます。一般的に広く普及しているのはこちらのタイプで、開く扉の分奥行を取っておく必要があります。
③引き戸
引き戸タイプは、横方向へスライドして開けます。奥行がないものでも取り入れることができます。間口も大きく開くため自転車やベビーカーなどの出し入れの際に便利です。
門扉の種類
①片開き
片開きタイプの門扉は、扉が1枚です。玄関や勝手口、間口などの狭い場所でもぴったりです。
②両開き
両開きタイプの門扉は、左右同じ間口幅で同じように開きます。一般的な正面玄関に多いタイプです。
③親子開き
親子開きタイプは両開きと似ていますが、片方の間口が狭く固定されています。基本的に広い扉のほうを開閉して使用するので出入りも楽になります。大きい荷物の出し入れの際は、固定している小さい扉も広げることもできるので、利便性が広がります。
④折り戸
折り戸タイプは、門を開いたときに扉を折りたたむことができます。完全に開放すると間口が広くなるので、車の出入りもしやすくなります。
⑤アコーディオン門扉
楽器のようなアコーディオンのように伸縮性がある門扉です。よく見る場所としては、学校や施設、外構ではガレージに設置されるかたも多いです。
⑥跳ね上げ門扉
跳ね上げ門扉タイプは、上下に扉が開閉します。駐車場などに設置されることが多く扉が上方向に上がります。こちらは、スペースがなく設設置できる点がメリットです
門扉が設置できないとき
最近では、コスト面やスペースの問題で門扉の設置が難しいことが増えてきました。あえて、スペースはあるが閉鎖的になるのを嫌い門扉を置かないケースも増えてきています。
そのような人は門扉ではなく、機能門柱を設置しています。最近の機能門柱は、門柱に表札・ポストインターホンなど様々な機能が組み込まれたシンプルでお洒落なものがたくさんあり、エクステリアの中でも人気の1つになっています。門扉が難しい場合は、機能門柱なども候補に入れてみてください。
門扉のタイプによっても、メリットデメリットは異なるため、ご自宅に合ったものかを調べ慎重に検討してみてください!