10月にできるガーデニング庭しごと

10月に入り、植物たちは次の季節に向けて静かに動き出しています。冬に備える木々や、早春に向けて新たな成長を準備する植物が目立つこの季節。庭でできる作業を忘れずに取り組み、ガーデニングの楽しさを味わいましょう。
10月に行うべき庭仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?まとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
①計画を立てる
10月は、来年の春に向けて庭の計画を立てる良いタイミングです。この時期にしっかりと計画を立てることで、より美しい庭を育てることができます。まず、植物の整理を行いましょう。夏の間に成長した植物の剪定や移植を行い、枯れた部分や病気の葉は早めに取り除くことが大切です。また、土壌改良もこの時期の大切な作業です。堆肥や腐葉土を加えて栄養を補充し、春の植物の成長を助けます。
新たに育てたい植物を選んでみて、以前から気になっていた植物があれば、この機会に取り扱っているお店を探してみましょう。宿根草や球根も豊富に出回る時期です。特に、チューリップやスイセンなどの球根を植えるのは今が絶好のタイミングです。適切な深さで植えることで、春に美しい花を楽しむことができます。
また、バラの大苗もこの季節に出回り始めます。人気の品種は早めに手に入れておくことをおすすめします。寒さに弱い植物の保護も忘れないようにしてください。マルチングや防寒材を使って保護し、鉢植えは屋内に移動させるか、風よけを設置しましょう。
さらに、冬の間も楽しめる植物を選ぶことも忘れないようにしましょう。パンジーやビオラなどを植えることで、冬の庭を華やかに彩ります。最後に、庭のレイアウトを見直して、秋の光や色合いを楽しむための計画を立てましょう。植物の配置やアクセントになるオブジェを考えることで、冬でも楽しめる景観を作り出せます。
このように、10月に行うべき庭仕事をしっかり計画することで、これからの季節を楽しく過ごし、来年の庭がより美しくなることでしょう。ガーデニングを通じて、季節の変わり目を楽しんでみてください。
②四季咲きのバラ

10月は、秋バラの開花シーズンです。四季咲きのバラは、10月中旬から11月上旬にかけて、今年最後の花を楽しませてくれます。この時期、各地のバラ園では秋の見頃を迎えるので、四季咲き性が強い品種を探しに出かけてみるのはいかがでしょうか?
また、バラ苗を扱う専門店では苗の販売が始まっています。気になる品種をチェックして、春に向けての準備を進めてみましょう。
③秋の掃除

秋になると庭にはたくさんの落ち葉が積もりますが、その下には秋咲の原種シクラメンや、こぼれ種から育ち始めた小さな芽が隠れていることがあります。これらの植物が日光をしっかりと浴びられるよう、落ち葉を払い除けてあげましょう。
集めた落ち葉は細かく砕くことで、保温や保湿の効果があるマルチング材として再利用できます。庭の循環を意識して、落ち葉をうまく活用することで、植物の健康を保ちながら美しい庭を作りましょう。秋の掃除を通じて、来年に向けた準備を進めていきましょう。
④こぼれ種

地面に落ちた種から自然に育つ植物は「こぼれ種で増える植物」と呼ばれます。春から初夏に咲いた花のこぼれ種は、秋頃に発芽することが多いです。この発芽した苗を別の場所で咲かせたい場合は、5〜10cm程度の小さなうちに移植するのが理想です。ただし、種類によっては根をいじられることを嫌う植物もあるため、できるだけ深く掘り上げて移植しましょう。移植先には根がしっかり収まるような穴を掘り、植え替えた後は十分に水やりを行います。
また、こぼれ種で増えすぎると管理が大変な場合もあるので、増やしたくない植物についてはこの時点で間引いておくと後の作業が楽になります。発芽したばかりの幼苗は雑草との見分けが難しいこともありますが、これは観察と経験を積むことで少しずつ見分けられるようになりますので、気長に取り組んでみてください。
⑤植物の手入れ
秋は植物の手入れを行う絶好のタイミングです。この季節に適切なケアを施すことで、植物の健康を保ち、来年の成長を促進します。
まず、古い枝や枯れた部分を剪定して、風通しを良くし、病気の予防につなげましょう。特にバラや果樹は、適切なタイミングでの剪定が重要です。次に、鉢植えの植物は秋の落ち着いた時期に植え替えを行い、根が詰まっている場合は新しい土に入れ替えて健康な成長を促します。
水やりも忘れずに行いましょう。気温が下がると植物の水分需要は減りますが、乾燥しすぎないように適度に水を与えます。また、秋は土壌を改善する良い機会でもあり、堆肥や腐葉土を加えることで栄養を補充し、微生物の活性化を促します。害虫の活動が活発になるため、葉の裏や茎を定期的にチェックし、早期発見・駆除を心がけましょう。これらの手入れを通じて、植物の健康を保ち、美しい庭を維持しましょう。秋の手入れをしっかり行うことで、来年の成長を楽しみにすることができます。
⑦球根の植えどき

チューリップやヒヤシンス、ムスカリなど、早春に美しい花を咲かせる秋植え球根の植えどきがやってきました。10月中旬以降、気温が十分に下がってからの植え付けが理想的です。お住まいの地域で紅葉が始まる頃が、まさに植え付けのベストタイミングです。これらの球根は、寒さが根をしっかりと育てるのを助けるため、冬を乗り越える準備が整った状態で植え付けることが重要です。ぜひ、秋の庭作りを楽しんでください。
秋の庭作業を楽しんでいただけたでしょうか?これからの準備がしっかりできれば、来春には素敵な花や美味しい野菜を迎えることができます。みなさんのガーデニングライフがもっと楽しくなることを願っています。秋の庭をぜひ楽しんでくださいね!