立水栓の凍結対策
10月に入り、涼しくなってきました。これから冬に近づいてくる中で、気温の低下により、寒い地域では水栓柱が凍結して使えなくなってしまうことが出てくるのではないでしょうか。今回の記事では、凍結を防ぐための方法をお伝えしたいと思います。参考にしてみてください。
立水栓凍結破損の原因
水道凍結は、水道管の中に溜まる水が凍ってしまうことで起こります。そのため、水道管内の水を抜いておき凍るものがないようにすると凍結しなくなります。
凍結してしまったときにしてはいけないこと
溶かそうとして熱いお湯をかけること
ついやってしまいがちな、熱湯などの熱いお湯をかけてしまうと、膨張して破損することがあるので注意してください。
蛇口を無理やりひねること
凍っている蛇口を、無理やりひねることで、内部のパッキンが破損してしまうことがあります。水が止まらなくなり大変なことになるかもしれないので注意しましょう。
凍結破損を防ぐために
水を出しっぱなしにしておく
気温によっては、水をだしていても完全に凍結を防げるわけではありませんが、蛇口を開け、少量の水を出しておくことで凍結を防ぐことができます。
保温を行う
蛇口部分や水栓柱などにあらかじめ断熱材や毛布を巻いておくことで、凍結を防ぐことができます。しかし、タオルや毛布などで巻いても濡れてしまったり、露出した箇所などがあると、凍結を防ぐのは難しい場合があります。
不凍水栓柱の場合は水抜きを行う
不凍水栓柱とは、美観などを重視している冬でも凍りずらい屋外水道のことです。
水栓柱や不凍水栓柱が施工してあっても、水抜き操作を行わなければ凍結してしまうので注意が必要です。
凍結対策に
お庭の立水栓は、不凍水栓柱をおすすめします。立ち上がりの水道管の中に溜まっている水を抜く(水抜きをする)機能が備わっているため簡単に凍結対策が行えます。
気に入った立水栓に水抜き機能が付いていない場合
立水栓に水抜き機能がない場合でも、「不凍水抜栓」「凍結防止ソケット」等の凍結を防止できるアイテムを併設することで、水抜き機能が付いていなくても凍結を防ぐことができます。「不凍水栓」は内部機構により一定気温以下になると泡沫アダプター側から自動的に少量吐水されることで、凍結を防止できます。
「凍結防止ソケット」は、水抜栓のない配管などでも冬場の凍結を軽減してくれます。
蛇口の選び方
蛇口は、空気が吸入できる「固定コマ仕様」を選びましょう。一般的に寒い地域では、水を抜くために必要な空気を吸入できる構造になっている、固定(または吊り)コマが使用されています。
もし凍結してしまった際には、凍った氷が溶けるまで、蛇口をまわしたり熱湯をかけたりせず、そのまま外気の気温上昇を利用して放置するようにしましょう。