ドロバチの巣ってどんな巣?

お家のお庭周りに土の塊のようなものがあったら、それはドロミツバチの巣かもしれません。ドロバチの巣は、名前のとおり泥を集めて巣を作りそこでドロバチが生活します。今回は、ドロバチについてご紹介したいと思います。
ドロバチとは?
ドロバチは、土や泥で巣を作るという特徴をもつ蜂です。スズメバチのように集団で行動はせず、巣に近づくだけで攻撃するようなことはないそうです。毒針をもっていますが、その毒も有名なスズメバチやアシナガバチより弱い蜂です。
外見はドロの塊

見た感じは8~12㎝の泥の塊のようです。興味本位で壊してしまうとドロバチが捕獲した青虫がぞろぞろでてくるかもしれません。
巣を作る場所
ドロバチは軒下やベランダなどの通気性のよい場所、また小さなスペースでも巣を作ることができます。木材の穴や筒状の植物の茎など、切り倒したものや中が空洞のものを利用します。そのため、小さな穴がある場所には注意が必要です。
棒状で中が空洞の物は、ドロバチにとって理想的な巣作りの環境になります。物干し竿の端や自転車のハンドルなど外部に穴が空いているものは7月前に対策を行いましょう!
ドロバチと間違えやすい蜂
ドロバチと間違えやすい蜂がいます。それは、地中に巣を作るオオスズメバチで、土を使って営巣する点がドロバチと似ていま。オオスズメバチは強力な毒針を持っているのでとても危険です。
オオスズメ蜂の特徴
ドロバチは1~2匹程度の小さな巣を作りますが、オオスズメ蜂は集団で行動する蜂です。身体のサイズ・巣のサイズも大きく見た目は分からなくても、夏から秋の巣には1,000匹以上のオオスズメバチが潜んでいます。
とても攻撃的なので巣には近づかないようにし、巣を見つけたらプロの業者に駆除を依頼することをおすすめします。
ドロバチの巣の駆除は必要?
ドロバチは他の蜂より攻撃性が低く、比較的安全と言われています。また、害虫である青虫を捕食してくれるため、積極的にドロバチの巣を駆除する必要はありません。ですが、家の近くに蜂の巣がある場合や蜂が頻繁に飛び回っていると、不快感や恐怖を感じる人も多いかと思います。特に小さなお子様がいるご家庭の場合などは、駆除することをおすすめします。
ドロバチの駆除

駆除をお願いするのもいいですが、費用をかけたくない場合は、自力でドロバチの駆除を検討してみましょう。ドロバチは産卵を終えた後は巣に戻らないので、穴のない巣を駆除しても蜂に攻撃される可能性は非常に低いです。駆除をするなら、春か冬をおすすめします。
巣を壊しても出てくるのは、餌のドロバチの幼虫や青虫で危険性も少ないです。ですが、作業する際には、肌の露出を避けるために作業着や軍手の着用は行ってください。
巣立ったタイミングで撤去する場合、巣がからであることを確認した後に、巣を霧吹きなどで湿らせて柔らかくし、スコップで簡単に崩すことができます。

ドロミツバチは攻撃性が低く攻撃される可能性が低いですが、危険性はゼロではないので土の塊のようなものを見かけたら、注意してみてください。