玄関前にカーポートはあり?
外構工事の際、カーポートの設置場所をどこにするか、あまり深く考えずに設置している方が多くいらっしゃいます。
設置場所の第1候補は、玄関前からつながる駐車場&玄関アプローチ上ですが、場合によってはマイナスの面の影響も少なからず発生します。
カーポートは一度設置すると気軽に設置場所を変更できないため、後悔しないためにも設置する場所は慎重に決めることが重要です。
今回は、カーポートを玄関前に設置した際のメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
カーポートを玄関前に設置するメリット
①プライバシーの確保
玄関前にカーポートを設置することで、通行人や近隣の目を遮り、一定のプライバシーが確保されます。
カーポートや車が外部の視線を遮るため、玄関への視線も最小限に抑えることができます。これにより、家族や訪問者が周囲の視線をあまり気にせず出入りできるようになります。
②雨の日でも濡れずに往来が可能
玄関前にカーポートがあれば、雨の日でもそれほど濡れずに移動できます。もし、玄関までが遠いと、車から荷物を運び出す際や、小さなお子様を抱いた際に雨に濡れてしまうことも考えられます。
③除雪の手間が減る
雪が多い地域では、玄関前にカーポートがあることで雪が路面に積もらず、駐車場まわり・玄関まわりの除雪が比較的楽になります。
カーポートを玄関前に設置するデメリット
①日当たりが悪い
カーポートが玄関前にある場合、その屋根が玄関周辺の日光を一部遮る可能性があります。
日光が当たらなくなると、玄関周辺が暗くなってしまうこともあります。日当たりが悪くなることで、玄関周辺の湿気やカビの発生リスクが高まる可能性があります。
また、植栽などがある場合、日が当たらないため生育不良の原因になりがちです。
②圧迫感を感じる
カーポートを玄関前に設置すると、屋根で敷地が覆われ圧迫感を感じるかもしれません。
敷地が限られている場合や建物の配置に制約がある場合には、カーポートの存在が玄関周辺が閉鎖的にみえる可能性があります。
特に、大型のカーポートを設置される場合は、さらに圧迫感を感じることがあります。透過性にある商品など圧迫感のない製品選びが大切です。
③住宅とデザインのバランスが難しい
カーポートのデザインや素材が、住宅様式や外観と一致しない場合、家全体の空間バランスが悪くなる場合があります。そのため建物とカーポートには統一感を持たせることが大切です。
一体感を持たせることで、住宅まわり全体のバランス感が取れた外まわり空間を演出することができます。
玄関前のカーポートで失敗しないために
①玄関前が暗くなるのを防ぐ
玄関アプローチ上に屋根があるカーポートを設置すると、日当たりが悪くなり昼間でも薄暗くなりがちです。
そうした場合、カーポートの屋根材をできるだけ透過性の高いものを選ぶことで、玄関前が暗くなるのを少しでも防ぐことができます。最近では、耐積雪&耐風性能が高い日差しを採り込めるタイプも販売されており選択肢が広がっています。
②圧迫感が出るのを防ぐ
カーポートの高さが低いと圧迫感のある外構空間になりがちです。カーポートの高さを高めに設定することで、圧迫感を和らげることができます。目安は、階段や玄関ポーチに乗って手を伸ばしても届かない程度の高さです。
③屋根から雨が降り込むのを防ぐ
カーポートの屋根と玄関に隙間があると、雨が降り込んでくる場合があります。
そうした場合は、建物側に「ひさし」を設置するか、隙間をふさぐ簡易的な「ゴムカバー」を付けることで防ぐこともできます。デザイン性が気になる場合は、カーポートの間口を広げるなど、雨の降り込みを最小限に抑える仕様に変更してみましょう。
玄関・駐車場まわりの外構工事では、駐車場から玄関までの距離も重要です。
距離を長く取ると、その分複雑なレイアウトや施工手間が発生し費用もかかってしまいます。
「駐車場工事のポイント」や「おすすめカーポート特集」等の記事も参考にし、利便性アップにつながる駐車エリア整備を検討してみてはいかがでしょうか。