新築外構 駐車場で後悔しないために
初めて新築でご自宅を建てられる場合、お家はもちろん、外構でも失敗や後悔はつきものです。
その中でも後悔している人が最も多い、新築の駐車場についてまとめてみました。
まず始めに、駐車スペース+間取りのパターンをいくつか考えていただくことをおすすめします。
「このパターンだと雨の日が大変」「このパターンだと駐車場から玄関まで距離があるな」など間取り図とセットでみると見えてくるものがあります。
いくつか後悔ポイントをご紹介させていただきます。
①駐車スペースが狭かった
こちらの事例が1番多い後悔パターンです。
よくある例が、
- 工事直後は良かったが、車を買い替えたら狭かった。
- ワンBOXのリアアゲートを開ける際、車の背後が狭いので車を1度前に移動させる必要がある。
- 乗り降りのことを考えていなく、通り道がとても狭かった。
等です。
車のサイズは時代と共に大型化しています。最近では、EV化の波が押し寄せ、充電器の設置など、さらなる追加スペースが必要になってくるかもしれません。車の乗り入れは毎日のことなので、外出時のストレスにならないよう、先々のことも考えて全方位広めの駐車スペースを確保することをおすすめします。
②縦列駐車しかできない
土地の形などで仕方ないこともありますが、例えば2台を縦列駐車で停めていて、奥の車を出すたびに手前の車を一度出さないといけなくなるなど、外出の度に小さなストレスになるかと思います。急いでいる時や緊急時の際は、さらにその不便さが顕著となります。
所有する自家用車のサイズなどを参考にして、できる限り、縦列駐車ではない停め方ができる駐車場構成を検討してみましょう。
③土地の形が悪くて停めにくい
土地選び自体に失敗している方もみえます。いびつな形の土地は安く売られいていることが多く、実際生活を始めてみて後悔する方が非常に多いです。
形状が悪い土地でも住宅を建築することは可能ですが、外構まで目を向けると、どうしても使い勝手の悪い部分が出てきてしまいます。安易な土地選び・購入はリスクも多く含んでいます。駐車場スペースなど、家の外の生活導線もイメージして購入することをおすすめします。
④大きな道路に面している
家の前が大きな道路だと、車が混んでいる時など、車の出し入れがとても大変と後悔する方が多くみえます。
例えば、
- 車が頻繁に通るので駐車場の出入りがしにくい。
- 1回で車庫に駐車できないと交通の妨げになってしまう。
- 歩道を歩いている人を常に気にしないといけない。
など、普段からストレスに感じることがたくさん出てきます。
大きな道路に面していることで、ちょっとした外出がとても不便に感じてしまいがちです。
土地を購入する際は、交通量の多い道路に面している土地よりも、駐車の際、周囲をあまり気にしなくてもいい住環境をおすすめします。
⑤来客用の駐車場のスペースも作ればよかった
来客用の駐車スペースがないと、来客がある都度、周辺道路やコインパーキングへ停めてもらうことになります。
住宅地における路上駐車は、思いのほか近隣住民にストレスを与えてしまい、不必要なトラブルへ発展しかねません。
あとから、車1台分のスペースを新しく設けるとなるととても大変です。土地に余裕がある方は、新築外構の時に余裕ある駐車スペースを確保することをおすすめします。
⑥砂利や芝生にしたらメンテナンスが大変だった
予算を抑えつつ、見た目をお洒落にするために砂利や芝生にしたが、メンテナンスが大変だったと後悔する方は多いです。
芝生にすると春から秋の芝刈りや雑草処理が大変だったり、砂利にすると石飛びや落ち葉の掃除が大変だったりと、思いのほか、お手入れに時間を取られることに気づきます。
荒れ放題の芝や雑草をそのままにしてある住宅を稀に見かけますが、住宅の美観を損なうだけでなく、街並みや近隣住民にも良い印象を与えません。
芝生を最小限にすることや、メインの駐車スペースはコンクリートにするなど、利便性や後々のお手入れのことも考慮してレイアウト構成することをおすすめします。
⑦自宅リビングと隣の家の駐車スペースが近い
家を建てる時、隣の家がすでに建っていた場合は、隣の家の駐車スペースの近くにリビングを配置しないようにします。車の出し入れの際に、排気ガスや騒音が気になることがあるからです。
また、駐車スペースを設ける際も、車で夜遅く帰ってくる機会が多い場合や、夜勤などで夜中に出勤するケースが多い場合等、長い付き合いとなるご近所にも配慮するように心がけましょう。
今回ご紹介したように、駐車場工事後に、日々の車の出し入れでストレスを感じる方は多くみえます。外構における駐車場工事は、後からやり直しがきかない工事のため、家の間取りと同じくらい重要な工事です。
「駐車場工事のポイント」や「失敗しない新築外構工事のポイント」も参考にしていただき、工事後の後悔を少しでも減らしていただけたら幸いです。