コンクリートの上に人工芝
新築やリフォームをお考えの方、コンクリートの上に人工芝を設置したいと考えている方も多いのではないでしょうか?今回は、コンクリート上に人工芝を設置するメリット・デメリット、また人工芝の選び方などをご紹介いたします。参考にしてみてください。
コンクリートの上に人工芝を敷ける?
天然芝は土の上でしか育ちませんが、人工芝はコンクリートの上でも設置が可能です。そのため、土がないお庭だけでなく、玄関先やバルコニーなど、さまざまな場所に気軽に設置することができます。
コンクリートの上に人工芝を敷くメリット
①クッション性が高い
コンクリートとは違い人工芝は柔らかくクッション性があるので、歩くときや遊ぶ際に足への負担を軽減し、安全性を高めます。
②1年中緑を楽しむことができる
人工芝は枯れることがないため、1年中緑を楽しむことができます。コンクリートやアスファルトなどの無機質なイメージを変えたい場合などにもおすすめです。
③お手入れが簡単
人工芝は、天然芝と違い、水やりや芝刈りなど面倒なお手入れが必要ないためとても人気があります。日当たりも気にしなくてよいのが嬉しいところです。
④施工が簡単
既にコンクリートの庭がある新築の住宅やリフォーム検討中の方にとって、人工芝の施工は通常の土の下地処理が不要なため、とても簡単に施工ができます。
通常、土地の場合は石や根っこを取り除き、平らに整地し、下地用の砂や石を混ぜる必要がありますが、コンクリートの庭の場合は上から両面テープや接着剤で固定するだけで済みます。これにより、施工時間が大幅に短縮され、面積が小さい場合は1~2日で施工が完了することもあります。
新築時に一旦コンクリートを選んだけれど、後から緑を取り入れたいという方にとっては、後付けで人工芝を施工するのもおすすめです。
コンクリートの上に人工芝を敷くデメリット
①熱くなる
人工芝とコンクリートの共通したデメリットとしては、炎天下での表面の熱さがあることです。人工芝は表面が芝で覆われているため、直射日光の下では熱を吸収しやすく、炎天下では表面が熱くなることがあります。打ち水を行うことで、一時的に温度の上昇を抑えられます。
②季節感が感じられない
コンクリートのお庭と同様に、人工芝にも季節感が感じられないという一つのデメリットがあります。天然の芝と比較すると、人工芝は少し人工的な印象を与えることがあります。
コンクリートの上に敷く人工芝の選び方
人工芝には、さまざまな種類があります。今回は、コンクリートの上に敷く人工芝のおすすめの選び方をご紹介します。
①水はけの良さを重視する
コンクリートは水はけがあまり良くないため、水が溜まるとカビや虫の発生のリスクがあります。水はけの良い人工芝を選ぶことで、水がしっかりと流れて問題を防ぐことができます。人工芝を選ぶ際には、必ず水抜き穴がしっかりと空いているものを選びましょう。
また、ナイロン製の人工芝は吸水性があるため、水はけを重視する場合は、水を透しやすく水たまりのリスクが少ないポリエチレンやポリプロピレン製の人工芝が適しています。
②耐久性が高いものを選ぶ
人工芝の耐久性は選ぶ際の重要なポイントです。一般的に、人工芝の耐用年数は商品によって異なり、10年前後から20年近くまで幅があります。耐用年数が長いものを選ぶには、ポリプロピレン製の人工芝がおすすめです。ナイロン製は安価で触り心地が良いものの、耐久性に欠けることがあるので避けた方が良いでしょう。
また、芝の密度が高いほど耐久性が増し、歩行などの負荷にも強くなります。密度が高い人工芝はお互いに支え合って形を保ちやすく、長期間美しい緑の庭を楽しむことができます。
さらに、UV加工が施されている人工芝を選ぶことで、紫外線による色褪せを防ぎ、綺麗な緑を長く保つことができます。日常の管理が簡単で長期間美しさを維持したい方にも最適です。
③芝の毛足が長いものを選ぶ
コンクリートはとても固い下地なので、毛足の長い人工芝を選ぶことをおすすめします。毛足が長いとクッション性が高まり、人工芝の上で直接座ったり寝転んだりしても底付き感が少なく、よりリアルな芝生に近い感覚で使用できます。
特に小さなお子様がいる場合は、転倒時の怪我のリスクを減らすためにも、毛足の長い人工芝を選ぶことが大切です。
④重量があるものを選ぶ
コンクリートの場合、下地が土と異なり接着剤で留めるため、強い衝撃によって人工芝が取れる可能性があります。この問題を軽減するために、重量のある人工芝を選ぶことをおすすめします。
重量のある人工芝は、コンクリートとの密着性が高まり、ずれたり外れたりすることが少なくなります。また、接着剤が取れてしまった場合でも、風で飛ばされるリスクが軽減されます。安定した施工と長期間の美しさを求める方にとって、重量のある人工芝はおすすめです。
⑤簡単に設置するならジョイントタイプがおすすめ
コンクリートに人工芝を設置する際、接着剤を使う必要がありますが、耐用年数を過ぎた場合の交換や賃貸物件での使用には不向きです。このような場合には、手軽に設置できるジョイントタイプの人工芝をおすすめします。
ジョイントタイプの人工芝は、タイル状になっており、簡単に人工芝同士を繋げることができます。そのため、テープや接着剤を使ったジョイント処理が不要です。また、広さに合わせて枚数を調整できるので、狭いスペースにも適しています。 賃貸物件に住んでいる方や、手軽に人工芝を取り入れたい方にとって、ジョイントタイプの人工芝は便利でおすすめです。
コンクリート上に人工芝を敷く際の注意点
ベランダやお庭などのコンクリートの上に人工芝を敷く場合、水はけにも注意が必要です。コンクリートは土とは違い水はけは良くありません。そのため、コンクリート地盤に雨水の排水を促す勾配がついていない場合、水がたまりカビや異臭の発生要因にもなります。
コンクリート上に人工芝の設置を検討する際は、排水勾配がきちんと取れているか、排水を邪魔するものはないか等を確認するようにしましょう。
コンクリート上に人工芝を敷きたいと考えている方がみえましたら、参考にしてみてください。