駐車場の整備と設備について
駐車場工事後の不満
- 駐車がしづらい。
- 駐車場が狭くて使い勝手が悪い。
- カーポートを付ければよかった。
- 奥行が無くて、リアゲートが開けない。
日常おける駐車スペースは、車を毎日使う人であれば、快適な暮らしをする上で重要な外構部分になります。
駐車作業や、荷物の出し入れ、子供連れや二世帯家族であれば乗り降りなど、無理なく行いたい所です。
後々の手直しも一苦労かかる部分なので最初にしっかりと計画を立てて行いましょう。
駐車場施工時の注意点
よくあるケースとして、予算の関係で「数年後にカーポートを取り付けよう」という場合にも注意が必要です。
基本的にカーポートには強度などに要件があり、柱を強固にする必要があります。その柱を埋め込む部分に配管が通っているとカーポートを後付けできなくなってしまうのです。
カーポートの後付けを考えているのなら、先に工務店やメーカーにその旨を伝えておくことが大切です。
配管などの図面を先にもらっておくと、カーポートの後付けの際にスムーズです。車のサイズやドアの開閉のことを考えてスペースを用意しておきましょう。
外構におけるコンクリート部分の重要性
外構工事において、予算の関係でコンクリート面積を少なくするケースが間々あります。
しかし、その後の様子をお伺いすると、下記のような後悔の声をお聞きします。
・土のままにしたら雨の日にドロドロになってしまった。
・駐車場が雑草だらけになってしまった。
・土や砕石で費用は抑えたけど、汚れや石飛び被害にあった。
土間コンクリートは、機能性が高くデザイン性も高いので人気が高い反面、芝やアスファルトに比べるとそれだけ費用もかかってきます。しかし、外構費用を抑えるためにコンクリート打ち部分を少なくしてしまうと、後々後悔することが多いです。
費用面を気にしながらも、必要な部分を見極めて使うことが大切です。特に利用機会の多い駐車場は、車の汚れやタイヤ痕の汚れが目立ってしまい、雨が降るたびに水たまりとなり、乗り降りもしづらくなることからコンクリート打ちは必須になるでしょう。
最低限の利便性を確保するためにも、車のタイヤが乗る部分だけでもコンクリートで舗装する、その周りは防草シートを敷いてから砕石を敷く、といった施工対策も考えられます。これから外構工事をご予定の方は、普段の生活を考えて、コンクリートの施工箇所を再点検しておきましょう。
目地に一工夫で無機質なコンクリートを手軽にお洒落に
駐車場をコンクリート化すると、全面グレーカラーとなりどうしても無機質になりがちです。カラー施工など、デザイン性を持たせた施工方法もありますが、手間がかかる分、施工費用も高くなります。
そこで、手軽にアクセントを付ける手法として、コンクリート施工の際、ひび割れ防止のために設けられる目地に一工夫をすることで、費用もそれほどかけずに見た目の演出が可能です。
ピンコロ石
ピンコロ石とは四角形の凸凹石で、駐車場や花壇など、外構補助材としてよく使われます。石の色を外構デザインに合わせ変えることでアクセントになります。
砂利
手軽さから駐車場施工でよく利用される砂利敷です。小さいお子様がつまづいたり細かい石が散らばる傾向があるので注意が必要です。
タマリュウ・人工芝
ホームセンターなどでもよく売られているタマリュウを、目地に沿って間隔を置いて植えていくと、成長するにつれて緑いっぱいに育ちます。隙間から雑草が生えることが多いので、除草が面倒なご家庭は、除草シート+人工芝がおすすめです。
外構工事で人気の駐車場設備
駐車場工事では、土間コンクリートの駐車場施工と並んで人気のエクステリア商品がいくつかあります。住宅環境やご予算に合わせて一度検討してみてください。
カーポート
雨や霜対策で人気のカーポート。1台~複数台用はじめ、デザイン・種類も豊富に揃っており、敷地形状や気候特性に合わせた商品が数多く展開されています。
近年は、カースペース+アプローチをトータルにデザインしたエクステリア商品もラインナップされており、新築・リフォーム問わずご相談が増えています。
跳ね上げ式・開閉式ゲート
引き扉タイプや上下動に稼働する駐車場用の門扉です。手軽に道路との境界、車の防犯対策用に設置することができます。一般的なスリット型のものから、木目調、ガラス調など各社豊富にアイテムを揃えています。
シャッターゲート
門を設けて、道路との境界を完全に遮断することができる駐車場用の門扉です。
クローズド外構や高い防犯性を求めるご家庭には最適です。また、デザイン性が高いため、建物と意匠を統一させることで、より高級感ある住居空間の演出が楽しめます。
防犯カメラ・防犯ライト
犯罪件数の増加と共に問い合わせが増えてきている、防犯用のカメラやライトです。特にオープン外構のお住まいで、高級車にお乗りのご家庭では、必須のアイテムになりつつあります。
立水栓
意外に忘れがちな水回り設備です。お車の洗車はもちろんのこと、植栽の水やり、アウトドアグッズの洗浄、駐車場の汚れ落としなど、日常シーンで使う機会が多いので駐車場周辺に設置しておくと便利です。
充電設備や電源
最近、海外を中心に急速にEV車などの利用率が高まっています。これから施工をお考えのご家庭は、カーポート周りに充電器スペースや充電専用設備向けの電源確保など、先々の導入を考えたプラン設計をしておきましょう。
今回は、駐車場の整備と設備について紹介しました。外構プランづくりは、華美なデザインや目新しい機能を追い求めがちですが、生活の中で必要な部分から順に施工プランを固めていくと、先々の後悔は最小限に抑えることができます。
将来の利便性も加味して、長い目で施工内容を再チェックし外構プランづくりを行っていきましょう。