大人気シンボルツリー「シマトネリコ」
シマトネリコは、外構や庭を彩る植栽の中でも大変人気のある庭木です。木立の姿が美しく、涼しげでさわやかな印象を与えるため、特にシンボルツリーとして植える方が多くみえます。今回は、そんなシマトネリコの魅力をご紹介したいと思います。
シマトネリコとは?
シマトネリコは、虫がつきにくく手入れが簡単な常緑樹として人気のシンボルツリーです。軽やかな葉が風に揺れる姿は涼しげで、庭や玄関先に爽やかな印象を与えてくれます。成長が早く、剪定次第で高さや形を調整できるため、目隠しやプライバシー保護にも最適です。
さらに、耐寒性や耐暑性に優れており、さまざまな気候に適応します。シマトネリコはシンプルながらも存在感があり、和洋どちらの外構にもマッチするため、モダンな庭づくりをしたい方におすすめです。
シマトネリコの育つ環境と育て方
シマトネリコの最適な気候は?
シマトネリコは寒さには弱く暖かい地域での栽培に適している半常緑樹です。日当たりの良い場所で育てると健やかに成長します。庭に植える場合は、十分な日差しがある場所がおすすめです
基本的に、生命力はとても強いので、日陰に植えても育ちます。ただ、成長スピードが遅くなるかもしれませんが、そもそも成長スピードが速すぎるのでちょうどいいかもしません。
シマトネリコの剪定時期
シマトネリコは、枝が早く成長するため、真冬以外の時期には見た目を整える剪定が適しています。
ただ、花が咲く枝先に触れないようにするために、6月から7月上旬の開花前には剪定を控えましょう。
シマトネリコの剪定方法
シマトネリコの株立ちの場合、複数の幹を使って太い幹を中心に囲むような形に整えます。剪定は枝が分かれている箇所で行い、長い枝を間引いたり、若い芽のある箇所で切り戻しをします。
樹形は楕円形を目指し、全体を見ながら適切な剪定を行うと美しい形に仕上げることができます。剪定の際は少し離れた場所から全体を見ながら行うと、過度な切りすぎなどのミスを防ぐことができます。
また、太い枝を切った場合は、切り口に癒合剤を塗ることで病原菌の侵入を防いだり、枯れ込みを予防することができます。安心して剪定作業を行いましょう。
シマトネリコの育て方で気を付けること
シマトネリコを育てる際には、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことが大切です。耐暑性・耐寒性があり丈夫な木ですが、湿気が多いと根腐れを起こすことがあるため、水はけの良い土壌を確保しましょう。
また、成長が早いため、定期的な剪定が必要です。放置すると高さが増してしまい、庭先や玄関まわりに圧迫感を与える場合もあります。
害虫には比較的強いですが、稀にアブラムシがつくことがあるので、見つけ次第早めに対処すると良いでしょう。過度な水やりは避け、土が乾いたらしっかり水を与えることで健康な成長を促せます。
- 日当たりの良い場所に植え付けましょう
- 寒冷地や寒風の当たる場所は避けましょう
- 水はけの良い土地を選びましょう
- 冬の植え付けの場合は霜対策をし、支柱を立てて倒れにくくしましょう
- 成長に伴い根が広がるので、地中の配管に注意しましょう
シマネトリコに肥料は必要?
シマトネリコの育成に特別な肥料は必要ありません。自然の土壌から栄養を吸収して成長することができます。
自然の環境下で育つことができるため、肥料に関しては控えめに行うか、必要性を判断して追加するか程度で考えるといいでしょう。
シマトネリコを購入する際の選び方
葉の色が濃くて美しいものを選びましょう。黄色っぽい葉の苗木は株が弱っている可能性があり、避けた方が良いです。また、株にはアブラムシなどの害虫がついていることがあるので、葉の裏側まで注意深く確認しましょう。
シマトネリコの株は1本立ちと株立ちで外見が大きく異なるので、自分の好みに合った形の株を選ぶと良いです。庭木として植えるのか、ミニ観葉として育てるのかに応じて、適切なサイズの株を選んでみてください。
シマトネリコを増やす時期等
①種からの増やし方
- 初夏に花を咲かせ、その後に茶色く熟した種を収穫します。
- 収穫した種は翌年の4月~5月頃に種まきができます。
- もし増やしたくない場合は、種を取り除くことが大切です。
②挿し木からの増やし方
- 5月~10月中旬ごろに行います。
- シマトネリコは、春先の花が咲くころから夏にかけて大きく育ちます。その頃にカットして、植木鉢や直植えしておくと夏の繁殖力が強い時期に根が張ってきます。
今回ご紹介したシマトネリコは、年中美しい緑の葉を楽しめるシンボルツリーにも最適な植物です。屋外で育てる場合は、手間をかけずに育てられますし、水やりも必要ありません。
また、シマトネリコは病害虫に強く、丈夫に成長します。初めての観葉植物や室内での植物育成にもおすすめです。別記事でも虫が付きにくい庭木&植木を紹介していますので、植栽選びの参考にしてみてください。